一志の仕事・採用

クルマの中で重要な働きを担うパーツをつくる。それが世界中を走り、みんなの生活や命を支えている。そんな仕事に大きなやりがいを感じます。

interview_lead主に自動車に使用されるパーツを製造するのが、坂根さんの所属する製造部圧造課です。円筒の鋼鉄材をカットして、これに金属製の型(金型)を当て大きな圧力を数回かけることで、必要なパーツの形をつくります。ひとつの機械には最大7種類の金型が取り付けられ、材料は圧力をかけられるごとに次々とその形を変え、製品となっていきます。

材料を熱して圧力をかける工程を熱間圧造(熱圧)、常温での工程を冷間圧造(冷圧)といい、坂根さんは冷圧の機械を常時複数台担当しています。その機械を順調に稼働させることが、坂根さんの日々の仕事。それには点検やメンテナンスが欠かせません。
さらに重要な仕事が、新しいパーツの製造を始めるために金型を取り換えて、工程を刷新する「段取り替え」。機械は自動的に製品をつくってくれますが、その品質を高く保つのは、やっぱり「人」の「技術力」なんですね。
坂根さんは、一定の時間をかけて段取り替えを行い、設計を担当する開発部と意見を交換しながら、よりよい製品を生み出す努力を続けています。

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  • 一志に就職して、びっくりしたことがあったんですよね?
  • クルマ関係の仕事なのにクルマがない!?。
    それが驚きでした(笑)。

    高校3年で就職を考え始めたとき、先生から「将来、何したいんや」と聞かれ、乗物が好きだったので「自動車関係」と答えたんです。で、過去何人かの先輩も入社していた一志に推薦され、クルマをつくるつもりで入社しましたが、実はパーツメーカーで、クルマなんてどこにもない(笑)。当時は、ほんとうに何も知らなかったんですね。
    以来圧造課に勤務し、自動車のエンジンやブレーキ、ステアリングなどのパーツ製造に携わってきました。普通高校出身ですから、旋盤もグラインダーも触ったこともないし、ノギスの使い方も知らない。全く一からのスタートだったんです。

  • 現場では、後輩の指導もされているそうですね?
  • みんなが通ってくる道だから、そこに技術が受け継がれていくんです。

    interview_sakane2慎重に機械を調整する坂根さん
    入社して、まずノギスの測り方や図面の見方を一通り学び、現場では先輩に付ききりで教えてもらいました。仕事の流れをつかんで、一人でやれるまでに、2年くらいかかりましたね。先輩の教え方は厳しいというほどではなかったですが、同じことは何度も教えてくれませんので、こちらも必死で覚えました。
    今年の4月に、初めて新入社員の指導に当ったんですが、肩に力が入り過ぎたり、緊張してねじを逆に回してしまったりとか、「ああ、それ、僕にも経験がある」と、笑っちゃいました。みんなが通ってくる道だから、技術も同じように伝わっていくんですね。

  • 15年のキャリアって、すごいエキスパートですよね?
  • 誤差0.05ミリの中でよりよい製品をめざす。まだまだ毎日が勉強です。

    15年たっても、まだ迷ってばかりです。同じことの繰り返しのようですが、圧力の強さや角度など、調整次第で仕上がりが大きく変わるので、よりよい製品をめざして毎日が勉強です。もちろん決められた誤差の範囲内ですが、同じ機械で同じパーツをつくっても、人によってやっぱり仕上がりが違うんですね。新人とベテランでは明らかに違う。うまく調整すれば、金型の寿命も伸びてくれます。新人の頃、金型を逆に取り付けて、たった一回で壊してしまったことがありました。金型ひとつが、当時の僕の給料ではとても買えない金額だと叱られたことは、いまだに忘れられません

  • とても繊細なお仕事ですが、やりがいはありますか?
  • 自分のつくった製品が世の中を走っている。それがうれしいですね。

    interview_sakane3画像検査機で製品の精度を検査する坂根さん
    品質に対しては厳しい会社ですから、絶対に不良品は出せません。プレッシャーは大きいけれど、がんばりがいはあります。設計や開発まではなかなかできないとは思いますが、自分が考案した製品がクルマの部品となって、世の中を走ってくれて、それが人気車種にでもなったら、すごくうれしいですね。
    クルマ関係といいながら、クルマそのものはつくれません。でも僕がつくるパーツが、ブレーキのピストンやエンジン、ステアリングに重要部品として使われて、それがみんなの命を支えているのだと考えると、やりがいのある仕事だと思います。

  • 就職活動中のみなさんにアドバイスをいただけますか?
  • 迷っているよりは、思いきって、まず飛び込んでみる方がいい。

    理想通りに就職できるなんてことは、なかなかないと思います。でも就職活動中は、先のことは見えませんよね。どうなるか分らないからと悩んだり、就職をあきらめてしまうより、どんな職業でも思いきって入って経験を積めば、新しいことや可能性も見えてくるのではないでしょうか。僕は何もわからないまま、先生に推薦されて一志に入社しましたが、それを失敗だとは思っていません。やりたいことが決まっていれば、それを貫くのもいいけれど、やることが決まっていなくても、まずは飛び込んでみる。自分自身の経験から、僕はそうアドバイスしたいですね。

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上は坂根さんが操作する冷間圧造機。内部(写真右)に最大7種類の金型がセットされ、次々と形を変えながら製品になっていきます。とても硬い鋼鉄材を相手にしながらも、精密さと細やかな心配りが求められる仕事なんですね。

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